2024.11.30 | PRODUCT STORY

NICE TO MEET YOU [SWARM80S]

NICE TO MEET YOU [SWARM80S]

バチ抜けの3フェーズを1本で
バチ抜けの3フェーズ

①表層スピード系(時合い序盤)
②水中フワフワ系(時合い中盤―終盤)
③表層スロー系(時合い中盤―終盤)

 バチ抜けとは、ゴカイ科多毛類の生殖行動である。
つまり彼らには共通の目的が存在し、共通の行動や変化が見られる。
最も明るい表層を集合場所として、いかに早くメスと出会い受精を成功させるか。
生涯1度のバチ抜けの機会において、
効率的に目的を完遂する為、体後部が泳ぐ為に特化したオール状に変化し、
どのオスよりも早く泳ぎ、成功すれば後は死んでいく。
バチ抜けの3フェーズとはこの特性を反映した「時間の移り変わり」に伴う「パターンの変化」である。

1本でやり切るために

 3フェーズを1本でやり切る「先発完投型」にこだわったのは、バチ抜けの時合いが実に短い事に起因する。
バチ抜けが起こる2時間のうち、コアとなる時合いは5分が数セットという事が多い。
この一瞬にいかにアジャストするかが釣果を伸ばすキモ。
3フェーズをそれぞれのルアーでやっていてはルアー交換でのタイムロスが大きく、
ルアーチョイスは迷いの元となり時合いを捉えられない。
スウォーム80Sはルアー交換する時間さえ
勿体ないという考えの元、巻きスピードの変化だけでこれを可能にする。
各フェーズの巻きスピードに合わせた動きを追究し、表層スピード系の場合は
オスのバチが探索するような直線的な動き、スローになるにつれテールを大きく振り
バチがゆっくりと悶えるようなアクションへ移行するようにセッティングした。

名前に込めた想い

 このように、形態的にも使用用途や
アクション的にも「まさにバチ」という部分を目指したのがスウォーム80Sである。
だからこそ名前はド直球で行きたかった。
バチ抜けの事を学術用語で「Reproductive Swarming」と表記する。
訳せば「生殖群泳」という意味である。
このSwarmingの原型であるSwarmから取ったのが由来である。
さらにSwarmには「群れ」という意味がある。
そこには、この「SWARM80S」が沢山のアングラーの手に渡り、各地の水辺で文字通り
「群れを成して泳いでほしい」という願いが込められている。

バチ抜けで見られるゴカイ科多毛類の形態変化に着目。
体後部が幅広くなり【後輪駆動】で泳ぐバチの形態と行動を反映した独特なテールデザイン。
後部で水を押し揺らめくように振る姿は港湾バチそのものである。

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